救急医療についての現状はなにが課題。助かった後の影響を考える時代に。


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医療の充実により、救急医療も発展してきています。
また、AEDなどの普及から一般の方でも救急医療に、関する知識がついてきているのではないでしょうか。

高度な技術、知識の共有により助かる人が増えてきている時代です。
心肺停止からの蘇生率も向上し、予後をある程度予測できるようになってきています。

そういった時代では、助かった後のことも議論しなくてはいけません。
ちょうど心肺蘇生に関してのニュースがあったので、それに合わせて記事にしていきます。

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何かあったときの議論していますか?

現代は、昔と比較し医療が充実してきており、その救命率も向上してきています。そのため、離れてきているのが、『人の死』です。
昔は身近だった人の死がどんどん遠ざかっています。

助かる、治療してもらう、リハビリしてもらうというのが当たり前になってきているということです。

そこで、問題になってきているのが、入院後や家族が意思疎通ができなくなったときに、家族がそれ選択しなくてはいけないということです。


家族のかわりに自分がきめなくてはいけない場面が出てきます。

どこに帰るか、どこまで治療するか、何をしてもらいたいか。

この選択を家族といえど第三者がするのは、とても選択が難しい問題です。

そういった時のために、終末期の問題について考えておくという思考や話し合いが大事になってきます。

関連記事>>>入院前に決めておくことって何?備えあれば憂いなし。 – こちゃろぐ

救急医療についての議論

冒頭に話をした、心肺蘇生について。
心肺蘇生がうまくできず、心肺停止状態で救急搬送された場合、エピネフリン投与が推奨されています。

ショックにて蘇生ができなかった場合、エピネフリン投与によって生存の可能性が高くなるからです。

院内での心停止の場合は以下のように言われています。


ショック非適応の波形を示す院内心停止患者には、エピネフリン(アドレナリン)を早期に投与するほど、生存退院、自己心拍再開、神経学的障害がない状態での生存の可能性が高まることが、心停止者に関する登録情報を後ろ向きに分析した結果として示された。

出典元:日経メディカル

しかし、これは院内での心肺停止での研究です。
問題なのは院外での心停止についての症例。エピネフリンの使用により生存率には影響があるものの神経予後に悪影響が出ているのではないかと言われていました。

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蘇生後の神経予後

エピネフリン使用により生存率が上昇します。
しかし、その後の神経予後についてはどうでしょうか。

一般的に、脳梗塞と言われる状態は、脳に血流が行かなくなることで発症します。
そのため、心肺停止状態でも血流の障害が起こるため脳への影響が起こってきます。

蘇生によって生存率は高くなっても、心肺停止による脳への影響は少なからず発生してくるということです。

その研究については、以下のようになっています。

成人の院外心肺停止蘇生後においては、エピネフリンの使用はプラセボ群に比して30日生存率は有意に上昇するが、良好な神経予後に関しては有意差を認めなかった。それは、エピネフリン群において、重篤な神経学的障害を伴う生存患者が多かったからであった。
出典元:https://www.m3.com/clinical/news/619682?pageFrom=conference

やはり、生存率については有意差があるようですが、神経予後については不良のようですね。
この背景には、エピネフリン投与によって蘇生できた患者の神経予後の悪さにによって、神経予後が不良であると判断されたようです。

医療を考え直す

医療の発達によって、助かる命が増えたことが事実であり、それによりリハビリも充実してきています。

だからこそ、治療によって助かった後にどうするかというのを考えておくべきだと思います。

自分だったらどうしたいかを、普段から伝えることが重要になってきます。

自分のためだけではなく、家族や周囲の方のためにも、そういった思考が重要になってきますので、一度考えてみてください。

この内容については、周囲の人と議論するのにも、とても良い題材だと思います。

それでは最後までありがとうございました。

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ぼろぼろの身体をなんとかするために理学療法士に!身体を整えることで人生が変わることを実感!地域活動に力をいれつつ、身体を整え人生を楽しく生きることをモットーに活動中。訪問・自宅での施術行ってます!