なぜ、あなたのお腹は凹まないのか
こんにちは、袖ケ浦整体サロンパルクの古茶です。 「体重は落ちたのに、下腹だけが出ている」 「仰向けに寝ると腰が浮いて辛い」
もしあなたが、お腹を凹ませようとして自己流の「腹筋運動(上体起こし)」を繰り返しているなら、一度ストップしてください。 その運動は、フォームによっては**「反り腰」を助長し、さらにお腹を前に突き出す原因**になっている可能性があります。
今回は、解剖学の視点から「反り腰」のメカニズムを深掘りし、理学療法士の視点による適切な改善手順をお伝えします。
1. 犯人は「お腹」ではなく「股関節」の拘縮
反り腰(腰椎過前弯)の多くは、腰骨だけの問題ではなく、**「骨盤が過剰に前傾(前に倒れること)」**によって引き起こされます。
この骨盤前傾を引き起こす主要な要因として、多くの先行研究で**「腸腰筋(ちょうようきん)」の短縮**が指摘されています。 腸腰筋は腰椎と大腿骨を繋ぐ筋肉で、デスクワーク等で股関節を曲げた状態が続くと硬くなりやすくなります。
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参考文献1: Takasaki H, et al. (2013) の研究では、股関節伸展制限(腸腰筋の硬さ)が腰椎の過度な伸展運動を誘発することが示されています。
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参考文献2: Kendall FP, et al. の『筋:機能とテスト』においても、股関節屈筋群の短縮が前弯増強(反り腰)の主要因であると定義されています。
つまり、硬くなった腸腰筋が骨盤を前に引っ張り続ける限り、いくらお腹を引っ込めようとしても構造的に難しいのです。
2. 「腹筋運動」がリスクになる理由
一般的な上体起こし(シットアップ)は、腹直筋だけでなく、この「腸腰筋」を強く活動させます3)。 もし腸腰筋が硬いままこの運動を行うと、骨盤をさらに前傾させる力が働き、反り腰を強めてしまうリスクがあります。
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3) McGill SM. (1995). The mechanics of torso flexion: situps and standing dynamic flexion manoeuvres.
3. 正しい手順:まずは「緩める」ことから
当サロンでは、いきなりトレーニングは行いません。 医学的・運動学的な根拠に基づき、以下の順序でアプローチします。
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【リセット】腸腰筋のリリース: 徒手療法により、硬くなった股関節前面の柔軟性を引き出します。
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【ポジション修正】骨盤アライメントの調整: 骨盤を中間位(フラットな位置)に戻し、腰へのストレスを軽減します。
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【活性化】インナーマッスルの賦活: 整った位置で初めて「ドローイン(呼吸法)」等のトレーニングを行い、天然のコルセット(腹横筋)を働かせます。
まとめ:順序を変えれば、姿勢は変わる
「頑張っているのに変わらない」のは、努力不足ではなく**「手順の不一致」**かもしれません。 まずは、ご自身の身体が「どの筋肉に引っ張られているのか」を知ることから始めませんか?
袖ケ浦で、解剖学に基づいたボディメイク・姿勢改善をご希望の方は、ぜひご相談ください。







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