スポンサードサーチ
はじめに
「自宅で本格的なトレーニングがしたいけれど、場所がない」
「フリーウェイトは怪我が怖い…」
そんな悩みを持つ方に向けて、今回はポータブル・ケーブルマシンの2大巨頭である**「MAXPRO(マックスプロ)」と「Unitree PUMP MAX(ユニツリーパンプ)」**を徹底比較します。
私は現役の理学療法士として整体サロンを経営しており、日々の自身のトレーニングやリハビリの知識に基づき、この2つの機器を実際に導入して使い倒しています。
ネット上のスペック比較だけでは分からない「負荷の質感」や「プロ目線での安全性」について、包み隠さずレビューします。
1. 結論:どっちが買いなのか?
まずは結論から。理学療法士である私が「もし1つだけ残すならどっち?」と聞かれたら、こう答えます。
結論:私は「MAXPRO」を選びます。
理由は、電源不要でどこでも持ち運べる点と、**「求心性収縮(引く動作)」**に特化しているため、関節への負担を抑えながら安全に高負荷をかけられるからです。
しかし、**「筋肥大(筋肉を大きくすること)」**を最優先するなら、Unitree PUMP MAXの方が優れている点もあります。それぞれの特徴を深掘りしていきましょう。
スポンサードサーチ
2. スペックと特徴の違い
| 特徴 | MAXPRO (マックスプロ) | Unitree PUMP MAX (ユニツリー) |
| 負荷の仕組み | 摩擦抵抗(ダイヤル式) | ロボットモーター |
| 最大負荷 | 最大130kg (片側65kg) | 最大70kg (設定による) |
| 負荷の性質 | 求心性のみ (戻す時は負荷なし) | 求心性 & 遠心性 (両方かかる) |
| 電源 | 不要 (Bluetooth機能のみ要充電) | 必要 (バッテリー駆動) |
| 設置 | 本体のみでも使用可 (ドアアンカー等) | ラック等への固定が必須 |
| 価格 | 高価 | 比較的高価 |
3. 「負荷の質感」をプロが徹底レビュー
ここが一番重要なポイントです。カタログスペックには載っていない「引いた時の感覚」を言語化します。
MAXPRO:安全にパワーを出せる「求心性」特化
MAXPROの最大の特徴は、**「引く時(短縮時)には重いが、戻す時(伸長時)には負荷がかからない」**という点です。
-
スムーズさ: ケーブルを引く感覚は非常にスムーズです。
-
戻りの感覚: 手を離すと勢いよく戻りますが、抵抗はありません。これは「スタック式のケーブルマシン」とは全く違う感覚です。
-
PT視点での評価: 「戻す時の負荷がない」というのはデメリットに聞こえるかもしれませんが、**「怪我のリスクが極めて低い」**という大きなメリットがあります。無理をして挙げても、力が抜ければスッと戻るだけなので、関節を痛めにくいです。プライオメトリクス(瞬発系)など、多様な動きに対応できるのも魅力です。
Unitree PUMP MAX:モーターによる「粘り」のある負荷
こちらはロボット犬などで有名なUnitree社のモーター技術が使われています。
-
負荷の質: モーター特有の「磁力で引っ張られるような感覚」があります。プーリー(滑車)が多いため、引っかかり感はなくスムーズです。
-
遠心性収縮: ここがMAXPROとの最大の違いです。**「戻す時にも重い」**ため、筋繊維を微細に損傷させ、筋肥大を促す効果が高いです。
-
弱点: 素早い動作(プライオメトリクス等)をしようとすると、モーターの制御が追いつかず、一瞬「フワッ」と負荷が抜ける感覚があります。ここは今後のファームウェアアップデートに期待したいところです。
スポンサードサーチ
4. 設置・使い勝手・音について
設置の手間
-
MAXPRO (勝ち): 圧倒的に手軽です。ドアに挟む、あるいは足で踏んで固定するだけで、すぐにトレーニングが始められます。
-
Unitree: ラックや柱への固定が必須です。私は**「KENSUIKAKU(懸垂郭)」**という懸垂器具に固定して使用しています。一度固定してしまえば楽ですが、持ち運びには適しません。
静音性
-
MAXPRO (勝ち): 摩擦音のみなので非常に静かです。
-
Unitree: 電源を入れると小さく「キーン」というモスキート音のような電子音がします。トレーニング中は気になりませんが、完全無音ではありません。
アプリの使い勝手
-
両者: Bluetooth接続はスムーズです。
-
MAXPRO: アプリで速度や負荷が表示されますが、VBT(速度基準トレーニング)などの厳密なデータ測定に使えるほど正確ではありません。「モチベーション維持用」と割り切るのが良いでしょう。
-
Unitree: リモコンが付属しているのが便利です。スマホを出さずに手元で負荷を変えられます。
5. 世間の口コミ・評判(メリット・デメリット)
私個人の感想だけでなく、SNSや海外フォーラムで見られる一般的な評判もまとめました。
MAXPROの口コミ
-
良い: 「場所を取らないのが最高」「怪我明けでも全力で引ける」
-
悪い: 「ネガティブ動作(戻す時)で鍛えられないのが物足りない」「アプリが落ちることがある」
Unitree PUMPの口コミ
-
良い: 「アプリで細かくモード(コンセントリック・エキセントリック比率)を変えられるのがハイテク」「ゲーム感覚でできる」
-
悪い: 「バッテリー持ちが少し不安」「速く動かすとラグがある」「価格が高い」
スポンサードサーチ
6. 理学療法士としての専門的視点とおすすめの選び方
最後に、身体のプロとして「どう選ぶべきか」をまとめます。
① 安全性重視なら「MAXPRO」
リハビリ目的や、関節に不安がある方、高齢者の健康維持にはMAXPRO一択です。求心性収縮のみのトレーニングは、筋肉痛になりにくく、怪我のリスクを最小限に抑えられます。
また、ケーブルが2本あるため、両手を使ったトレーニング(両側性動作)がスムーズに行えるのも、バランスを整える上で有利です。
② 筋肥大・バリエーション重視なら「Unitree」
「とにかく筋肉をデカくしたい!」というボディメイク目的の方には、エキセントリック収縮(戻す時の負荷)がかけられるUnitreeが有利です。
ラック(パワーラックや懸垂台)を既にお持ちで、トレーニングに「刺激の変化」や「ランダム性」を加えたい方におすすめです。
まとめ
-
持ち運んでどこでもトレーニングしたい人 → MAXPRO As Seen on Shark Tank | The Ultimate Smart Cable Home Gym – MAXPRO Fitness
-
自宅のラックを拡張してハイテクジムにしたい人 → Introduction – Unitree PUMP
MAXPROはストアで購入できますが、別途問い合わせから購入が必要です。
ユニツリーパンプマックスは、近日中(R7年12月)に発売されるようです。
私は、クラウドファンディングでの応援購入となりますので、使用は若干異なるかもしれません。
また、リンク等貼れるようになれば紹介します。
どちらも決して安い買い物ではありませんが、月々のジム会費や移動時間を考えれば、自宅にこのレベルの環境があることは素晴らしい投資になります。ぜひ、ご自身の目的に合った一台を選んでみてください。




コメントを残す