猫背を治したくて「腹筋」をしているあなたへ。理学療法士が教える「プランク」の正解と間違い

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導入 (Introduction)

「猫背を治したいなら、体幹を鍛えなさい。」
ジムのトレーナーやYouTubeの動画で、よく耳にする言葉です。

そして多くの人が、マットの上で肘をつき、プルプルと震えながら「プランク(フロントブリッジ)」に励んでいます。
あなたもその一人ではありませんか?

努力は素晴らしいことです。しかし、残念な事実をお伝えしなければなりません。
自己流のプランクをしている人の9割は、猫背を治すどころか、逆に「姿勢を悪化」させ、「腰痛」のリスクを高めています。

理学療法士として断言します。
ただ「耐える」だけのプランクに意味はありません。
重要なのは「どこに効かせているか(意識性の原則)」です。

今回は、猫背改善に本気で取り組みたいあなたのために、プロが指導する「効くプランク」の真髄を解説します。

一般論の否定 (The Antithesis)

「長時間耐える」は無意味

「昨日は30秒だったけど、今日は1分できた!」
プランクの時間を目標にする人がいますが、姿勢改善という目的においてはナンセンスです。

なぜなら、姿勢を支えるインナーマッスル(腹横筋など)は、長時間強い負荷に耐える筋肉ではありません。
フォームが崩れたまま1分間耐えている時、体は何をしているか?
「腰を反らせて骨でロックする」「肩や太ももの筋肉で無理やり支える」ことで耐えています。

これは、猫背や反り腰を助長する「代償動作(だいしょうどうさ)」の練習をしているのと同じです。
「崩れたフォームの1分」より、「完璧なフォームの10秒」の方が、姿勢改善には100倍価値があります。

【最重要】メカニズムの徹底解剖 (Deep Dive)

猫背の原因は「腹筋の弱さ」ではない?

そもそも、なぜ猫背になるのでしょうか。
多くの場合、腹筋が弱いのではなく、「腹圧(ふくあつ)が入っていない」ことが原因です。

腹圧とは、お腹の中の風船(腹腔)を膨らませて、背骨を内側から支える力のことです。この風船の役割をするのが「腹横筋(ふくおうきん)」というインナーマッスルです。

猫背の人は、アウターマッスル(腹直筋=シックスパック)は強くても、この腹横筋がサボっていることが多いです。
プランクの目的は、腹直筋を固めることではなく、「重力に対して、頭からかかとまで一本の棒(Plank)のように保つために、腹圧をコントロールし続けること」にあります。

 

セルフチェック (Self-Screening)

あなたのプランクは「偽物」ではありませんか?今すぐチェック。

  1. プランクの姿勢をとってください。
  2. その状態で、片手または片足を少しだけ床から浮かせてみてください。
  3. 判定:
    • ビクともしない → 本物の体幹力があります(合格)。
    • 体がねじれた、腰が落ちた、グラついた → 表面の筋肉で固めているだけの「なんちゃってプランク」です(不合格)。

パルク式解決策 (The Solution)

猫背を治すための「正しいプランク」の3ステップです。

Step 1. ドローイン(呼吸の練習)

プランクの前に、腹圧を入れる感覚を覚えます。

  1. 仰向けで膝を立てます。
  2. 息を吐きながら、お腹をペチャンコに凹ませます。
  3. おへそを背骨にくっつけるイメージで、30秒キープ。呼吸は浅く続けます。
    これが「腹横筋」が働いている状態です。

Step 2. 膝つきプランク

いきなり足を伸ばすのは負荷が高すぎます。まずは膝つきから。

  1. 肘と膝をついて四つん這いになります。
  2. 肘を肩の真下に置きます。
  3. 膝の位置を少し後ろに下げ、頭から膝までを一直線にします。
  4. Step 1の「お腹を凹ませる」感覚(ドローイン)をキープしたまま、20秒耐えます。

Step 3. 本番プランク

膝つきで余裕があれば、膝を浮かせます。
この時、「お尻の穴を締める」ように力を入れると、骨盤が安定し、腰への負担が減ります。

【有料級】セルフケア・マニュアル (Action Plan)

【プランクからの「キャット&ドッグ」】

静止するプランクに動きを加えることで、より実用的な体幹機能を獲得します。

  1. 四つん這いになります。
  2. 息を吐きながら、背中を丸めておへそを覗き込みます(キャット)。
  3. 息を吸いながら、背中を反らせて目線を上げます(ドッグ)。
  4. この背骨の動きを、プランクの姿勢(または膝つきプランク)で小さく行います。
    背骨が動いても、骨盤やお腹の力が抜けないようにコントロールすることで、猫背を矯正する強力な筋肉がつきます。

よくある質問 (FAQ)

Q1: 毎日やった方がいいですか?
A: はい、インナーマッスルは持久力の筋肉なので、毎日行っても問題ありません。1日1分でも良いので継続が重要です。

Q2: 腰が痛くなります。続けたほうがいいですか?
A: 即中止してください。 腰が痛いのは、腹筋が負けて腰の骨に負担がかかっている証拠です。腰を痛めるだけです。膝つきプランクに戻るか、フォームを専門家に見てもらってください。

Q3: プロテインは飲んだ方がいいですか?
A: 筋肉をつける材料として有効ですが、まずは食事(3食のバランス)が基本です。トレーニング直後に摂取すると吸収が良いです。

まとめ・行動喚起 (Conclusion & CTA)

「姿勢を変える」ということは、「脳のプログラムを書き換える」ということです。
ただ漫然と耐えるだけのプランクから、「自分の体をコントロールする」プランクへ意識を変えてみてください。その集中力こそが、美しい姿勢を作る鍵です。

「自分のフォームが合っているかわからない」「一度プロに指導してほしい」という方は、当院のパーソナルトレーニングをご利用ください。
AI姿勢分析で弱点を特定し、あなただけのオーダーメイドメニューを作成します。

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