【理学療法士が解説】流行りの「筋膜リリースローラー」は本当に効果があるのか?医学的に見る「膜の滑走」と正しい使い道

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家の隅で「ローラー」が眠っていませんか?

こんにちは、袖ケ浦整体サロンパルクの古茶です。 テレビやSNSで話題になり、今や一家に一台はあると言われる「フォームローラー」や「ストレッチポール」。 一時期、「ハイローラー」のような進化系ツールも流行りましたね。

「買ったはいいけど、痛くて続かない」 「そもそも、ゴロゴロするだけで何が変わるの?」

そんな疑問をお持ちの方へ。 今回は、私たち理学療法士が重要視している**「筋膜(きんまく)」の正体と、ローラーを使って自分でコンディショニングを行う本当の意味**について、医学的な視点で解説します。

1. 「筋膜リリース」という言葉の誤解

「筋膜リリース」というと、筋肉を包んでいる膜を「グリグリ押し伸ばす」イメージがあるかもしれません。 しかし、最新の医学的知見では、もっと繊細な**「滑走(かっそう)」**という概念が重要視されています。

膜は「ボディスーツ」のようなもの

私たちの体は、皮膚の下で全身がつながった膜(Fascia)というボディスーツを着ています。 この膜は、筋肉だけでなく、骨、血管、そして内臓までも包み込んでいます。

私の業界では有名な「筋膜博士」こと竹井仁先生も提唱されていますが、この膜の重なり合いがスムーズに動くことが、健康の第一条件なのです。

2. 重要なのは「潰す」ことより「滑らせる」こと

なぜ、体が硬くなったり痛みが出たりするのでしょうか。 その原因の一つは、膜と膜の間の**「潤滑不全」**です。

通常、筋肉と筋膜の間にはヒアルロン酸などが含まれる水分があり、ツルツルと滑るようになっています。 しかし、デスクワークで動かなかったり、疲労が蓄積したりすると、この水分がベトベトに固まり、膜同士が癒着してしまいます。


  • 滑る状態: 新品のクリアファイル(サラサラ動く)



  • 癒着した状態: 水に濡れて乾いた雑誌(バリバリ張り付く)


この「バリバリ張り付いた状態」を、ローラーの圧や振動で刺激し、再びサラサラと滑るように整地してあげる。 これが、セルフケアで行う筋膜リリースの本来の目的です。

3. 特に「背骨まわり」が固まると危険

ローラーやポールを使って特にケアしていただきたいのが、「胸郭(きょうかく)」、つまり背骨や肋骨まわりです。

スマホやPC作業で猫背になると、背中の筋膜が強烈に張り付きます。 この状態で無理に動こうとすると、関節に無理な力がかかり、**「ポキッ」「パキッ」**という音が鳴ることがあります。

「あ、背中が鳴ってスッキリした」 と思っているあなた。実はそれ、体が悲鳴を上げているサインかもしれません。

背骨の硬さと「パキパキ音」の危険な関係については、以下の記事でかなり詳しく解説しています。 ローラーで背中をほぐす前に、必ず一度目を通しておいてください。

▼【必読】胸がパキパキ鳴るのはなぜ?放置すると危ない理由と対策

4. まとめ:ツールは何でもいい。習慣が大事

高価なツールを買う必要はありません。 手持ちのフォームローラーでも、ストレッチポールでも、あるいはテニスボールでも構いません。

重要なのは、 「自分の体の膜が、スムーズに滑っているか?」 を感じ取ることです。

今後、人生100年時代を迎えるにあたり、自分の体を自分でメンテナンスする「セルフコンディショニング」のスキルは必須になります。 まずは、テレビを見ながらの5分間、背中のケアから始めてみませんか?

もし、「自分ではどこが固まっているか分からない」「ローラーをやっても痛みが取れない」という場合は、癒着が深部まで進んでいる可能性があります。 その際は、袖ケ浦整体サロンパルクまでご相談ください。理学療法士の手で、深層の滑走不全をリセットします。

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