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高齢化社会で問題となっている脳卒中患者。
今は高齢者だけでなく、若年性の脳血管疾患も問題になっています。
調査によると、減少傾向となっておりますがそれでもかなり多い数字です。
厚生労働省の調査では平成26年段階で、117万9000人となっている様です。
男女比では、ほとんどかわらない比率であることから、男女ともに気をつけなければいけない疾患と言えるでしょう。
この問題になっている脳卒中。
みなさんは、どのような疾患という認識でしょうか。
多い疾患にもかかわらず、あまりイメージできない方も多いのではないでしょうか。
脳卒中という名前は知っていても、なかなか周りにいないとイメージできないものです。
今回は、脳卒中患者にも影響のある麻痺した手足に対する最新研究について紹介していきます。
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脳卒中の症状はさまざま
脳は色々な機能があります。
各部位でそれぞれの役割があり、その機能を相互に発揮しあって動作を遂行したりしています。
脳卒中には大きく分けて出血と梗塞の2つがあります。
どちらも血流の障害が起こり、脳細胞がうまく機能しなくなることは一緒です。
この機能障害は、脳卒中患者一人一人で現れる症状がさまざまなのが特徴です。
単に麻痺といっても、どの様な麻痺か。どの部位の麻痺か。どういった影響で動かせないのかさまざまです。
そのため、専門的な病院でリハビリテーションを受ける必要があります。
軽度の障害であっても日常生活では、意外なところで障害になるものです。
専門的な評価、治療によってリハビリテーションプログラムを立てて実施することが重要になってきます。
脳にはさまざまな機能が集まっている
脳は部位によってさまざまな機能があります。
1つの部位ではうまく機能せず、お互いに連携しあって機能を発揮していることが多くあります。
これを多感覚統合と言ったりします。
関連記事>>>多感覚統合 脳科学の発展 – こちゃろぐ
そのため、1つの部位の梗塞や出血だけでも、うまく機能が働かなくなることが多くあります。
麻痺による機能障害でわかりやすく、目にしやすいのが運動麻痺です。
この運動麻痺は、リハビリテーションでも患者さんの到達目標としてあげられます。
〇〇ができるように。
〇〇を再びしたい。
〇〇をしにいきたい。
患者さんによってさまざまな、生きがいや目標があります。
機能障害によってその人にとっての生きがいや大切なことを支援するのがリハビリの役目です。
この機能障害に対するリハビリ、今はさまざまなロボットが出てきています。
これによってリハビリはかなり変化しており、昔なら治らなかった麻痺でも改善する可能性が増えてきています。
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リハビリのロボット化
これは、急速に進んでいます。
昔までは、機会といえば、単純な関節の可動域訓練をする機械やランニングマシーンが一般的でした。
CPM使用
こんな感じの機械が関節可動域の改善目的に使用されます。
これ実は、結構痛いんです。
ロボットがやるので、設定によっては結構えげつないくらい痛いです。
私自身怪我した時に、使用したのですが、一度使用してからは痛すぎてトラウマになるくらいでした。笑
就職してから感じたのは、セラピストの設定のせいもあったということ。
きちんとした設定で使用すれば、セラピスト不足の病院ではまだまだ有用であると思います。
最新のロボット
現在は本当に色々なリハビリの機械が出てきています。
皆さんも使用したことのあるランニングマシーンなんかは、トレッドミルと言ったりします。
患者さんによっては体を支えられない人がいます。
そんな人のために、体重をいくらか免荷して使用できるものがあるんです。
免荷式トレッドミルというのがこれ。
免荷歩行システム1
この免荷式トレッドミルは、多くの病院でも使用されています。
麻痺した手足の信号をプログラムング化するロボット
脳はイメージしただけでも実際に運動したのと同じ脳領域の活動が行われることが知られています。
最新の研究はこちらです。
Michael Schwemmerたちは、ある四肢麻痺患者が腕や手を「想像上で」動かしたときの大脳皮質の活動を、2年間にわたって記録した。
出典元:麻痺した足を制御する脳の活動を解読 | Nature Medicine | Nature Research
イメージされて活動する脳の記録を、2年間という長期間に渡って記録したようです。
そこから、運動のイメージと脳部位の関連を調べて、それをプロトコル化したものを集めていき、プログラミングします。
そして、この大量のデータセットから、深層学習を用いて、正確で迅速かつ持続的に作動して新たな機能を学習し、ほとんど再訓練の必要がない脳-コンピューター・インターフェース復号器を開発した。
出典元:麻痺した足を制御する脳の活動を解読 | Nature Medicine | Nature Research
これを記録した患者は、機械を使って体を動かすことに成功したようです。
このような技術が普及していけば、リハビリの可能性はどんどん広がっていきそうですね。
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下半身麻痺の患者が埋め込み型機器によって歩行可能に
脊髄損傷による運動麻痺は、日常生活において著しく障害を起こします。
足が全く動かない状態では、移動に制限が起こるため車椅子や人の手を借りることが必須となります。
現代の医学では、この完全損傷による麻痺に対してロボット等を使用することはありました。
最近は脊髄に機械を埋め込むことでリハビリを行うこともあるようです。
発表されたのはこのような内容です。
【AFP=時事】5年前にスノーモービルの事故で脊髄を損傷し、下半身不随になった米国人男性(29)が、埋め込み型の医療電子機器の助けを借りて再び歩けるようになった。
出典元:M3
この機械のみで歩行できるのではなく、もちろんリハビリテーションを行なうことによって可能にしているようですが、リハビリテーションの可能性を大きく広げるものになりそうです。
現在は、再生医療も発達してきているため、こういった機器と合わせてリハビリテーションを行うことでその対象は大きく発展していくことでしょう。
新しい報告があれば、紹介していきます。
それでは最後までありがとうございました。
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