足が疲れやすいのは「偏平足」のせい?土踏まずを復活させるタオル運動

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はじめに:日本人の7割は偏平足予備軍?

「足裏が疲れやすい」「かかとの内側がすり減る」「長時間歩くと足全体がだるくなる」——こんな悩みはありませんか?

これらは偏平足(へんぺいそく)の典型的なサインです。

驚くべきことに、日本人の約70%が程度の差はあれアーチの低下傾向にあると言われています[1]。特に50歳以上の女性に多く見られます。

「偏平足は生まれつきだから仕方ない」と思っている方、実は足のアーチは筋肉で支えられており、トレーニングで改善できるのです。


一般論の否定:「インソールを入れれば解決」は対処療法

多くの人が「足が疲れる→インソールを入れよう」と考えますが、インソールだけに頼るのは松葉杖をずっと使い続けるのと同じです。

インソールは確かに有効ですが、それは外部からのサポート。本当に必要なのは、足のアーチを支える筋肉(内在筋)を鍛えることです[2]。


【最重要】足のアーチの解剖学

1. 足には3つのアーチがある

| アーチ | 位置 | 支える筋肉 |
|—|—|—|
| 内側縦アーチ | 土踏まず | 後脛骨筋、長母趾屈筋 |
| 外側縦アーチ | 足の外側 | 長腓骨筋、小趾外転筋 |
| 横アーチ | 足の前方(中足骨頭) | 骨間筋、虫様筋 |

偏平足で最も問題になるのが「内側縦アーチ」の低下です。

2. 後脛骨筋の重要性

後脛骨筋はアーチを支える「最も重要な筋肉」です[3]:

  • ふくらはぎの深層から足の内側に付着
  • 足首の内側を通って足底に回り込む
  • 収縮すると足のアーチを引き上げる

後脛骨筋が弱くなると:

  • アーチが崩壊 → 偏平足
  • かかとが外に倒れる(外反)
  • 膝が内側に入りやすくなる(ニーイン)
図解

3. 偏平足が全身に及ぼす影響

足のアーチが崩れると、上方連鎖で全身に影響が波及します:

  • 足首 → 過回内(内側に潰れる)
  • 膝 → ニーイン → 膝痛
  • 股関節 → 内旋 → 股関節痛
  • 骨盤 → 前傾 → 腰痛
  • 脊柱 → 側弯 → 肩こり・頭痛

セルフチェック:偏平足テスト

ウェットフットプリントテスト

  1. 足の裏を水で濡らす
  2. 紙の上に立つ
  3. 足跡の形を確認
  4. 正常:土踏まず部分に足跡がつかない
  5. 偏平足:足裏全体が紙につく
  6. ハイアーチ:外側だけ薄くつく

パルク式解決策:土踏まずを復活させるエクササイズ

ステップ1:タオルギャザー

  1. 床にタオルを広げ、椅子に座る
  2. 裸足でタオルの端に足を置く
  3. 足指でタオルをつかんで手前に引き寄せる
  4. 20回×3セット

ポイント: 指の付け根(MP関節)を曲げるのではなく、足指全体でつかむイメージ。

ステップ2:カーフレイズ(つま先立ち)

  1. 壁に手をつき、両足で立つ
  2. ゆっくりつま先立ちになり、3秒キープ
  3. ゆっくり下ろす
  4. 20回×3セット

進化版: 片脚で行う → 段差の端で行う(かかとを落として可動域アップ)

ステップ3:ショートフットエクササイズ

  1. 裸足で立つ
  2. 足指を丸めずに、土踏まずだけを持ち上げるように足底を短縮させる
  3. 10秒キープ×10回

これが最も効果的ですが、感覚がつかみにくいため、最初はタオルギャザーから始めましょう[4]。

図解2

【有料級】インソール選びの正解

1. 既製品 vs オーダーメイド

  • 既製品(1,000〜3,000円):軽度の偏平足には十分
  • オーダーメイド(10,000〜30,000円):重度の偏平足や、スポーツ選手向け

2. 選ぶポイント

  • アーチサポートが硬すぎないこと(柔軟性が必要)
  • かかとのヒールカップがしっかりしていること
  • 自分の靴に合うサイズであること

よくある質問(FAQ)

Q1. 偏平足は遺伝ですか?

A. 遺伝的要因はありますが、後天的な要因も大きいです。運動不足、体重増加、不適切な靴の使用などで悪化します。逆に言えば、トレーニングで改善できます[1]。

Q2. 子供の偏平足は治療が必要ですか?

A. 6歳までは生理的偏平足(正常)です。成長とともにアーチが形成されます。7歳以降も偏平足が続く場合は、専門家に相談しましょう。

Q3. ランニングしても大丈夫ですか?

A. 適切なシューズとインソールを使えば可能です。ただし、アーチサポートのあるシューズを選び、距離は徐々に増やしてください。


まとめ・CTA

偏平足改善の3ステップ:

  1. タオルギャザーで足指の筋力を鍛える
  2. カーフレイズでふくらはぎを強化
  3. インソールで日常的にサポート

▼参考文献
[1] Shibuya N et al. Misalignment of the hindfoot and the relationship with pes planus. Foot Ankle Int. 2008;29(10):1003-1008.
[2] Mulligan EP, Cook PG. Effect of plantar intrinsic muscle training on medial longitudinal arch morphology and dynamic function. Man Ther. 2013;18(1):27-33.
[3] Kulig K et al. Nonsurgical management of posterior tibial tendon dysfunction. Phys Ther. 2009;89(1):26-37.
[4] Ridge ST et al. Foot bone marrow edema after a 10-wk transition to minimalist running shoes. Med Sci Sports Exerc. 2013;45(7):1363-1368.

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